文学部

美学美術史学科【 Department of Aesthetics and Art History 】

本学屋外彫刻の保存活動を行いました

群馬県立女子大学の円形広場中央には、群馬県ゆかりの彫刻家、半田富久氏による噴水彫刻《あづまうた》(1982年)が設置されています。
2023年4月25日、大学院文学研究科芸術学専攻の授業「美術史特殊研究4」(担当教員:藤沢桜子)において、大学院生たち3名が彫刻を洗浄しました。
水盤の表面には細かい凹凸があるため、水が出ていても土埃などの汚れが付着した状態になります。
3月には、学外の専門家たちによる保存状態調査が実施されました。今回の作業は、日常的なメンテナンス活動と環境美化をおもな目的として行われました。

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01:洗浄前の状態確認

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02:全体的な洗浄


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03:歯ブラシなどによる細部の洗浄


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04: 洗浄後

現状確認後、環境にやさしい洗剤や各種ブラシ、高圧洗浄機などを使用しつつ彫刻全体を洗っていきました。
花崗岩の水盤の上に載って表面の凹凸に触れながら、歯ブラシなどで細部を丁寧にこする作業は、広場を横切りながら噴水を眺める行為とは異なる、視覚や触覚などの様々な感覚を伴う新鮮な鑑賞体験でもあります。
洗浄の前後を比較してみると、全体的に白さの増したことが分かります。

*本活動は、「ユリノ木物語 群馬県立女子大学の歴史研究」プロジェクトの一環として行われました。

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