第8回群馬学センター萩原文庫シンポジウム 『紋章の地域学 ~家紋・寺社紋研究の現状と課題~』(11月30日(土))を開催します。
第8回群馬学センター萩原文庫シンポジウム 『紋章の地域学 ~家紋・寺社紋研究の現状と課題~』
萩原進氏は1979年に『上州の苗字と家紋』上・下巻を発表しています。巻頭で萩原氏は、本書がなった理由を、空前の歴史研究ブームの到来と評しています。人々がかくも歴史に関心をもったことはこれまでになかったそうです。そのことを萩原は、戦後の経済成長が人々の心に余裕を生み出し、ついにルーツ探求という文化的欲求を触発することになったのだと分析しています。本書には、群馬の苗字と家紋がセットで、優に1000件を超えて採録されています。それを成し遂げたのは、萩原氏の知見と熱意はもちろんですが、県内で活動する40名近くの在野研究者の力でありました。萩原が苗字・家紋調査を通じて世に問うたことは、地域に根ざした歴史研究の意義と方法、そして将来への展望であったと言えるでしょう。
では、家紋を含む日本の地域社会における紋章調査は、その後方法論的にどこまで進歩し、収集と資料化の実際はどのような状況にあるのか。そして、現在の地域史・地域文化研究において、その成果はいかに問われているのでしょうか。本シンポジウムは、家紋研究の第一人者の知見と、自治体史編纂の最前線の体験に学びながら、紋章研究の今日的な課題と地域学にとっての意義を探求することで、萩原が苗字・家紋調査に託した期待に答えようするものです。
〇開催日時
令和元年11月30日(土)13時~16時
〇会場
群馬県立女子大学 2号館 第1講義室
〇次第
・あいさつ 群馬県立女子大学 学長 小林良江
・趣旨説明 群馬県立女子大学 准教授 簗瀬大輔
・基調講演
「家紋研究の最前線 ―フィールドワークと実証―」
日本家紋研究会 会長 高澤 等
・話題提供
「戦国時代の家紋地図 上杉謙信『関東幕注文』のこれから」
群馬県立女子大学 准教授 簗瀬 大輔
館林市史編さんセンター 主事 井坂 優斗
・パネルディスカッション
「地域資料としての紋章の可能性」
〇主催
群馬県立女子大学
〇後援
上毛新聞社、群馬テレビ、FM GUNMA、NHK前橋放送局、長野原町、群馬歴史散歩の会、群馬県地域文化研究協議会
〇お申し込み
はがき、電話、FAXまたはEメールで、郵便番号、住所、氏名、電話番号を11月22日(金)までに次の申込先あてお知らせください。
(土・日・祝日はお電話をお受けできませんので、ご了承ください。)
第8回萩原シンポジウムチラシ(PDFファイル:1075KB)
〇申込先・問合せ先
群馬県立女子大学事務局教務係
〒370-1193
群馬県佐波郡玉村町上之手1395-1
TEL:0270-65-8511
FAX:0270-65-9538
E-mail:gunmagaku-center21@mail.gpwu.ac.jp