県民公開授業「国際理解と平和～大使リレー講座～（講師：瀬谷ルミ子氏）」が開催されました。

　令和元年１１月５日、本学公開授業である「国際理解と平和～大使リレー講座」の第１２回目の授業が開催され、認定ＮＰＯ法人日本紛争予防センター理事長の瀬谷ルミ子氏にご講義いただきました。

　講義は、「紛争とテロにどう対峙するか：紛争予防・平和構築という仕事」をテーマとして行われました。紛争地においては、武装解除のために加害者である兵士などに職業訓練を行うなどの手当が厚くなったが、反面で被害者のケアが行き届いていないのでもっと公平な支援ができないかという実情があるそうです。

　紛争では女性が被害者になりやすい状況にあるが、紛争解決においては女性が参加した和平合意は成功率が上がるとのこと。女性交渉人や署名人として関わった和平合意は、女性が関わらない合意と比べて１５年以上持続する結果が出ているそうです。

　瀬谷氏が行っている和解をするプロジェクトとして、内戦で農地が荒れた南スーダンでは、野菜を作る技術、加工する技術を教えることを行ったそうです。対立する人たちを一緒のグループとして、あえて共同作業を課すことで、朝から晩まで一緒に農作業をしていくと共通の話題ができ、一緒に他のグループの視察へ行くなど情報交換も行うようになり信頼関係を生み出すことになったとのお話をいただきました。

授業の様子①

授業の様子②

左：瀬谷ルミ子氏　　右：小林良江学長