2021年新年のご挨拶　～　前期の授業実施方針について（令和３年１月６日（水））

　皆さま、明けましておめでとうございます。2021年の念頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

　今年は未曾有の出来事である新型コロナウィルス感染症拡大の中で新年を迎えることになりました。群馬県立女子大学においても昨年の春先から学生の皆さんをキャンパスにお迎えできなくなり、遠隔授業の実施という今までに経験したことがない状況の中にいます。学生や教職員の皆さんの健康と安全を守るために、また感染拡大を防ぐという社会的責任を果たすためには仕方のない判断ではありましたが、一方で学生と教員、学生同士の距離が近い少人数教育を特徴としている本学としてはたいへん忸怩たる思いでの決断でした。

　この困難な状況の中、学生や教職員の皆さんが新たな試みである遠隔授業に真摯に取り組んでくださったことに心より御礼申し上げます。昨年12月に実施した学生対象のアンケートにおいても、遠隔授業について「満足している」「やや満足している」と回答した割合は60.5%であり、「不満である」「やや不満である」という回答は12.9%でした。先生方の遠隔授業実施への取組に深い感謝を表している学生もいました。デジタル・トランスフォーメーションが求められる現代社会において、この遠隔授業の経験は必ず生かされる時がくると信じています。

　新型コロナウィルス感染症拡大はいまだ予断を許さない状況ですが、学生、教職員の皆さんに2021年度前期の授業についてお伝えすべき時でもあると考え、国や県による感染症対策により、今後感染症の拡大が収まることを前提に4月からの前期授業実施方針を発表することにいたしました。

2021年度前期の授業では、学生、教職員の健康と安全を守る対策を十分に講じた上で、

原則として対面での授業の実施を予定しています。

　詳細につきましては、以下のPDFをご確認ください。

2021年度前期授業実施方針.pdf

　先行きが見えない状況の中、思い通りに行かないことも多々ありますが、「慌てず、焦らず、でも諦めず」に前を向き、正しい知識と情報を的確に得ながら、広い視野をもって俯瞰的にものごとを見るよう心がけましょう。今だからこそ「できること」が見えてくると思います。

　そして同じ法人の下にある群馬県立県民健康科学大学の学生の皆さんが医療従事者となるべく日々学びを続けていることを胸に抱き、そして医療従事者の皆さんが感染のリスクがある中で働き続けていることに感謝したいと思います。

　最後になりますが、皆さんのご健康とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。今年一年をより良い年にいたしましょう。

2021年1月6日
群馬県立女子大学　学長　小林良江