文学部

美学美術史学科【 Department of Aesthetics and Art History 】

浦木ゼミ

研究

幕末から明治時代の「美術」の動向に関心を持っています。特に幕府の後ろ盾を失った狩野派絵師が明治初期にどのような仕事に従事し、絵画制作を継続したのか、一次史料から詳らかにしたいと思っています。そして、明治時代における「元」狩野派絵師の画業・作品研究にも関心があります。また「美術」の言葉(概念)が誕生し、それがどのように社会に浸透したのか、明治時代の財界人や好古家らのコレクション形成と変遷などにも関心があります。

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静嘉堂文庫美術館「明治美術狂想曲」展の展示風景


ゼミ

このゼミでは主に日本近代美術を研究対象とし、学生が主体的に学び、考え、執筆・発表することを重視します。一方で展覧会鑑賞や学生同士によるディスカッション、意見交換の場を設け、美術を楽しみ、学生同士が知識・知見を共有し、お互いに教養を深めることにも努めたいと思います。また、これまで私が学芸員として勤め、様々な美術品・文化財に触れてきた経験もお伝えできればと思います。

日本近代美術史はまだまだ発展途上の学問といえます。様々な研究テーマが想定され、一次史料を探し出す気概も求められます。答えなき荒野に一人立ち、自ら考え、自分の足で前進できることを楽しめるパーソナリティが適しているかもしれません。

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