大学案内【university guide】

学長の部屋

学長メッセージ

 群馬県立女子大学は全国に4校ある国公立女子大学の1校であり、東日本では唯一の公立女子大学です。創立以来、この公立女子大学という特徴を活かし、新たなる時代を自らリードできる、国際化にも対応できる女性の育成と地域への貢献を目指してまいりました。

 昭和55年(1980年)4月の創立当時は、文学部国文学科、英文学科(現・英米文化学科)、美学美術史学科の1学部3学科体制でしたが、平成17年(2005年)には国際社会に対応しうる女性の育成のために国際コミュニケーション学部を新設しました。さらに平成21年には総合教養力を持つ女性の育成を目的に文学部に総合教養学科を設置したことで、現在は2学部4学科2課程体制の大学へと成長しました。また、平成6年には文学研究科、平成21年には国際コミュニケーション研究科を創設し、研究能力や高度な専門性を持つ人材育成のためにも尽力しています。

 社会貢献活動としては、平成13年に群馬県の英語教育の拠点として「外国語教育研究所」を開設しました。平成16年からは群馬を総合的多角的に考える「群馬学」を提唱し、今日まで連続シンポジウムなどを開催しています。平成21年4月には、「群馬学センター」を開設しました。さらに平成24年には「地域日本語教育センター」を開設し、在住外国人が地域社会で生活するために必要な日本語教育の拠点として活動しています。

 このように本学は社会の動きや課題に対応して、人文科学分野から社会科学分野までを包括し、さらに社会貢献活動の拠点ともなる大学へと変化してまいりました。そして、平成30年4月からの公立大学法人化を一つの契機として、次世代の女性リーダー育成はもちろん、特色豊かな、群馬県の発展にも資する大学へと更なる改革に取り組んでいます。群馬県立女子大学での学び、経験、出会いが学生の皆さんの生涯の宝物となり、社会で飛躍するスプリングボードとなるように努めてまいりたいと思っています。

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学長 塩澤 寛樹

略歴等

主な学歴 1982年 3月 慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業
学位 2007年 博士(美学)(慶應義塾大学)
主な職歴 1982年10月 神奈川県立博物館学芸部学芸員
1993年 4月 神奈川県立博物館学芸部主任学芸員
1994年 4月~1999年 3月 神奈川大学非常勤講師
1997年 9月~2000年 7月 鎌倉女子大学非常勤講師
1998年10月~1999年 3月 慶應義塾大学通信教育課程非常勤講師
1999年 4月~現在 慶応義塾大学文学部非常勤講師
1999年12月 文部省大学設置・学校法人審議会教員資格審査合格
2000年 4月 日本橋学館大学人文経営学部専任講師
2002年 4月~2007年 3月 成城大学短期大学部非常勤講師
2004年 4月 日本橋学館大学人文経営学部助教授
2006年 6月~2013年 京都造形芸術大学通信教育部非常勤講師
2009年 4月 日本橋学館大学リベラルアーツ学部教授
2010年 4月~2012年 3月 日本大学芸術学部非常勤講師
2012年 4月 日本橋学館大学副学長
2014年 4月 群馬県立女子大学文学部教授
2023年10月 群馬県立女子大学学長

専門等

専門分野 日本美術史、日本彫刻史
担当科目 日本美術史概説1、日本美術史特講1・2、日本美術史演習1・2、日本美術史実地研修1・2、芸術学基礎講読、基礎ゼミ、美術史特殊研究、美術史演習1・2
研究課題 中世、特に鎌倉時代の仏教彫刻史研究及び肖像彫刻史の研究
所属学会 美術史学会、日本宗教史学会、三田芸術学会、千葉歴史学会

主要研究実績

著書 単著 『大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは』 講談社 2020年 9月
単著 『仏師たちの南都復興―鎌倉時代彫刻史を見なおす』 吉川弘文館 2016年 2月
単著 『鎌倉大仏の謎』 吉川弘文館 2010年 5月
単著 『鎌倉時代造像論―幕府と仏師』 吉川弘文館 2009年 2月
共著 『機能論―つくる・つかう・つたえる』(仏教美術論集5) 竹林舎 2014年4月
共著 『愛知県史 別編  彫刻』 愛知県 2013年3月
共著 『成田の地名と歴史』 成田市 2011年3月
共監修 『柏市史 金石文編三』 柏市 2010年3月
共著 『日本彫刻史基礎資料集成 鎌倉時代 造像銘記篇』6 中央公論美術出版 2008年2月
共監修 『日本の仏像』1号~49号 講談社 講談社 2007年3月~2008年6月
共著 県史シリーズ2『千葉県の歴史 通史編 古代2』 千葉県 2001年3月
共著 『造形と文化』 雄山閣 2000年8月
共著 『芝山町史』資料集2中世編 芝山町 1994年3月
共著 『川崎市文化財図鑑』 川崎市教育委員会 1992年3月
共著 『厚木市史』中世資料編 厚木市 1989年3月
論文 単著 「三重・名張市内伝来の安本亀八制作の肖像彫刻について」 『群馬県立女子大学紀要』44 2023年 2月
単著 「鎌倉大仏追考」 『鎌倉』126 2019年 8月
単著 「肖像彫刻における写実性ー唐招提寺鑑真和上像研究史から考えるー」 『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』三三号 2018年 6月
単著 「仙波東照宮の東照権現像」 川越市立博物館『徳川家康と天海僧正』 2017年10月
単著 「旧印西市域の仏像と文化」 印西市教育委員会『印西市の仏像』 2014年 3月
単著 「北条時頼の肖像彫刻」 鎌倉国宝館『北条時頼とその時代』 2013年 9月
単著 「鎌倉明王院不動明王坐像とその意義」 鎌倉国宝館『鎌倉×密教』 2011年10月
単著 「墨田区弘福寺鉄牛道機倚像と祥雲元慶」 『MUSEUM』629号 2010年12月
単著 「中国宋代美術の受容と鎌倉・建長寺―絹本著色釈迦三尊像と「建長寺様」の仏像」 『日本橋学館大学紀要』8号 2009年 3月
単著 「印西市・西福寺の賢光作不動明王立像及び毘沙門天立像について」 『印西の歴史』4号 2008年 3月
単著 「東アジアにおける毘沙門天像の一展開-東光院毘沙門天立像をめぐって」 『川崎市文化財調査集録』43号 2008年 3月
単著 「興法寺蔵 銅造阿弥陀三尊像」 『國華』1339号 2007年 5月
単著 「鎌倉幕府造像の実態とその意義」 学位論文(慶應義塾大学大学院に提出) 2007年 3月
単著 「建久期の東大寺復興造像と鎌倉幕府」 『慶應義塾大学日吉紀要 人文科学』21号 2006年 5月
単著 「白井市の仏像」 白井市教育委員会『白井市の仏像』 2005年 3月
単著 「願成就院の造仏と運慶」 『金沢文庫研究』314号 2005年 3月
単著 「成朝、運慶と源頼朝」 『日本橋学館大学研究紀要』3 2004年 3月
単著 「鎌倉・建長寺千手観音坐像と『鎌倉派仏所』-十三世紀中葉の鎌倉造仏界と鎌倉幕府」 『神奈川県立歴史博物館研究報告 総合研究 中世東国における文化の移入』 2003年 3月
単著 「寶樹院蔵 阿弥陀三尊像」 『國華』1287号 2003年 1月
単著 「寶城坊蔵 薬師如来坐像」 『國華』1287号 2003年 1月
単著 「美濃・願興寺の阿弥陀如来坐像及び釈迦三尊像について」 『仏教芸術』263号 2002年 3月
単著 「鎌倉時代の造像と社会についてのー考察-神奈川・江島神社八臂弁才天坐像を例にー」 三田芸術学会『芸術学』5号 2002年 3月
単著 「静岡・願成就院本尊阿弥陀如来坐像について」 『MUSEUM』576号 2002年 2月
単著 「神奈川・證菩提寺阿弥陀三尊像再考」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』25号 1999年 3月
単著 「鎌倉・明王院不動明王坐像と肥後定慶」 『仏教芸術』242号 1999年 1月
単著 「横浜・真福寺千手観音立像について」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』24号 1998年 3月
単著 「小田原市・宝金剛寺銅造大日如来坐像について」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』23号 1997年 3月
単著 「鎌倉大仏殿の建立とその性格-千葉県満光院銅造阿弥陀如来立像とその銘文を巡って」 『MUSEUM』543号 1996年 8月
単著 「鎌倉大仏著作・論文一覧」 『鎌倉大仏史研究』1号 1996年 3月
単著 「川崎市・影向寺二天立像についてーその制作年代を中心に」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』22号 1996年 3月
単著 「弁天五部経と弁才天」 『藤沢市史研究』27号 1994年 3月
単著 「千葉・蓮蔵院聖観音立像について」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』20号 1994年 3月
単著 「南足柄市・保福寺薬師如来坐像についてー東国十一世紀彫刻の一例として」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』19号 1993年 3月
単著 「神奈川・證菩提寺阿弥陀如来坐像についてー十三世紀前半における北条氏周辺造像の一例として」 『三浦古文化』51号 1992年12月
単著 「川崎市・影向寺聖徳太子立像について」 『川崎市史研究』3号 1992年 3月
単著 「川崎市・能満寺聖観音菩薩立像について」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』18号 1992年 3月
単著 「厚木市・延命寺菩薩立像二躯について」 『神奈川県立博物館研究報告-人文科学』14号 1988年 3月
共著 「鎌倉・覚園寺の祖師像及び伽藍神像について」 『群馬県立女子大学紀要』43 2022年 2月
共著 「成田市・高福寺安置の覚尊作地蔵菩薩坐像について」 『MUSEUM』468号 1991年 9月
辞書・辞典 共著 「仏教美術事典」 東京書籍 2002年7月
共著 「日本史総合辞典」 東京書籍 1991年3月
研究ノート・資料紹介 単著 「「王朝仏師」運慶の南都復興」 『本郷』121号 2016年 1月
単著 「二つの鎌倉大仏」 『本郷』87号 2010年 5月
単著 「熊野神社の北条時頼坐像」 『愛知県史だより』16号 2004年10月
単著 「湛慶様式に関する基礎的研究」 『鹿島美術研究』年報第13号別冊(鹿島美術財団) 1996年11月
共著 「熊本市・本蔵院における安元亀八の事績について」 『群馬県立女子大学紀要』44 2023年 2月
共著 「寛元在銘の静岡・秋葉寺(愛知・巣山区伝来)金剛力士立像」(山岸公基・塩澤寛樹・堀恭子) 『愛知県史研究』9号 2005年 3月
その他 単著 「古代・中世日本美術史の概説的授業における構想 実践と社会的要請」 群馬県立女子大学教職研究1 2017年 3月
単著 「大樹寺東照権現坐像とその位置」 講談社『天下太平 徳川名宝展』 2016年 4月
単著 「日本(中世)七美術」 『史学雑誌』124-5(2014年の歴史学界-回顧と展望) 2015年 5月
単著 「白井の仏像について」 白井市郷土資料館『白井のあゆみ』 2005年 3月
単著 「コラム「虚空蔵菩薩の信仰と形」 美並村教育委員会『美並村の仏像』 2004年 2月
報告書 共著 晴河山法泉寺の文化財 墨田区教育委員会 2016年 3月
共著 「江戸川区の仏像・仏画」 江戸川区教育委員会 2013年 3月
共編 「裾野の仏像」 裾野市教育委員会 2001年 3月
共著 「岐阜高賀山の信仰と造形」 成城大学仏像調査団 1999年 3月
共著 「大井町の仏像」 大井町教育委員会 1996年 3月
共著 「横浜の文化財ー横浜市文化財総合調査概報」第12集 横浜市文化財現況調査団 1995年 3月
共著 「相模湖町の仏像」 相模湖町教育委員会 1994年 3月
共著 「横浜の文化財ー横浜市文化財総合調査概報」第11集 横浜市文化財現況調査団 1993年 3月
共著 「市原市内仏像彫刻所在調査報告書 南部編」 横浜市文化財現況調査団 1993年 3月
共著 「市原市内仏像彫刻所在調査報告書 北部編」 横浜市文化財現況調査団 1993年 3月
共編 「綾瀬市の仏像」 綾瀬市教育委員会 1992年 3月
共著 「藤野町の仏像」 藤野町教育委員会 1991年 3月
共著 「横浜の文化財ー横浜市文化財総合調査概報」第7集 横浜市文化財現況調査団 1989年 3月
監修 「印西市の仏像(印西地域編)」 印西市教育委員会 2014年 3月
監修 「白井市の仏像」 白井市教育委員会 2005年 3月
監修 「白浜町の仏像」 白浜町教育委員会 1999年 3月
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