地域・社会連携(公開講座等)Community Contribution Activities(Extension Lecture)

公開講座概要紹介

令和5年度公開講座概要

嘘の見分け方

開講日時 9月11日(月) 13時00分~14時30分

 ドストエフスキーは、「人生において何よりも難しいことは、嘘をつかずに生きることだ。」と言いました。そのくらい嘘は、私たちの日常に溢れています。でもほとんどの人は、嘘をつくときに良心の呵責を感じます。そのため無意識のうちに、普段とは異なる仕草を見せます。この講座では、それらの所作を学ぶことにより、皆さんを嘘発見器に成長させます。ペアで嘘をつき合う活動と、少しだけ英語の勉強もあります。

担当教員 国際コミュニケーション学部英語コミュニケーション課程 教授 神谷 信廣

日英対照から見る日本語話者の英語習得

開講日時 9月11日(月) 14時40分~16時10分

 外国語の習得に影響を及ぼす要素は数多くありますが、その一つに母語の文法が挙げられます。本講座では、日本語話者の英語の習得に焦点を当て、日本語と英語の文法項目の比較や、英語の習得に関する研究について紹介します。そして、外国語の習得における母語文法の影響という観点から考察します。

担当教員 国際コミュニケーション学部英語コミュニケーション課程 准教授 梅田 真理

現代論理学入門―「論理的に考える」とはどのようなことか―

開講日時 9月12日(火) 13時00分~14時30分

 「論理的に考えよう」とよく言われます。しかし「論理的に考える」とは、いったいどのようなことなのでしょうか。じつは現代論理学は、そのお手本を私たちに示してくれていると言えます。この講座では、そのお手本の一部を見ることで、「論理的に」の意味を実感してもらいたいと思います。

担当教員 文学部文化情報学科 講師 細川 雄一郎

脱北者からみる多文化共生のあり方

開講日時 9月12日(火) 14時40分~16時10分

 北朝鮮を離脱して韓国に在住する脱北者は1990年代後半から年々増加しており、近年はその属性、脱北動機、定着過程など多様化している。また、韓国社会における多文化社会への関心から、脱北者支援を多文化政策として実施する動きも存在する。本講義では、脱北者の事例から韓国における多文化共生のあり方について考える。

担当教員 文学部文化情報学科 准教授 尹 鉁喜

開発経済学で読み解く貧困問題

開講日時 9月13日(水) 13時00分~14時30分

 開発途上国の貧困削減に取り組む専門家が、2019年にノーベル経済学賞を受賞しました。また、因果推論の研究の専門家が2021年に同賞を受賞しました。この講座では、これらの研究に関連し世界で注目されている、国際援助プロジェクトの効果分析などについて、最新の研究を紹介します。いくつかの研究成果から、開発途上国の貧困の諸要因を学び、国際協力のあり方を考えましょう。

担当教員 国際コミュニケーション学部国際ビジネス課程 准教授  布田 朝子

理論と事例で考える!部下や後輩、そして自分のモチベーション・アップの方法

開講日時 9月13日(水) 14時40分~16時10分

 あなたの周りに、やる気なさそうだったり、いつもつまらなそうに仕事をしている人はいませんか?それは、モチベーション(やる気や動機付け)の問題を抱えているかもしれません。この講座では、代表的なモチベーションの理論と職場の事例を通じて、部下・後輩、そして自分のモチベーションをアップする方法を一緒に考えていきます。

担当教員 国際コミュニケーション学部国際ビジネス課程 教授 日詰 慎一郎

電報と英米文学

開講日時 9月14日(木) 13時00分~14時30分

 19世紀後半に世界的な拡がりを遂げた電信網は、人びとのコミュニケーションのあり方を大きく変えました。そのような中、電話が普及するまで、電報は迅速な連絡手段として日常的にもしばしば利用されました。文学作品の中で、人びとを結びつける通信手段は物語を動かす重要な要素ですが、英米の文学において、電報はどのように登場し、どのような役割を果たしているでしょうか。いくつかの作品を例に考えてみます。

担当教員 文学部英米文化学科 教授 島田 協子

黒人初のハリウッド・スター、シドニー・ポワチエ ―作品とその時代

開講日時 9月14日(木) 14時40分~16時10分

 昨年1月に逝去した名優シドニー・ポワチエをご存じですか?1950年代から1960年代、アメリカが公民権運動に揺れる最中に活躍した彼は、アフリカ系アメリカ人として初めてのアカデミー主演男優賞を受賞した、黒人スターの草分けでした(『野のユリ』1963年)。では彼の演じた役柄や作品は、同時代から現代にいたるまでのアメリカ映画界およびアメリカ社会全体にとって、どんな意味を持ったのでしょうか。映像とともに振り返ります。

担当教員 文学部英米文化学科 准教授 木下 耕介

『新古今和歌集』を読む

開講日時 9月15日(金) 13時00分~14時30分

 鎌倉時代に編纂された『新古今和歌集』は、和歌の一つの到達点とも言われる歌集です。『新古今和歌集』とは何か、という基本的な部分を押さえた上で、藤原定家や後鳥羽院などこの時代を代表する歌人の歌の表現構造を考えてみたいと思います。

担当教員 文学部国文学科 准教授 板野 みずえ

桃山絵画を復原的に見る

開講日時 9月15日(金) 14時40分~16時10分

 作品には、現代に至るまでに形が変えられたり、画面に変更が加えられたりしていることが少なくありません。しかし発注者の意図や制作者を評価するには、いま見えているものだけではなく、当初の姿がどうであったか、そしてどのように変わったのかを考える必要があります。日本の桃山時代絵画を例に、作品の当初をどのように「見る」のかを紹介します。

担当教員 文学部美学美術史学科 准教授 三宅 秀和

「発達障害」がある子どもを支援する前に考えておくこと

開講日時 9月16日(土) 13時00分~14時30分

 現在、「発達障害」という言葉を聞いたことがないという方はもうおられないように思います。保育・教育現場では、「ASD」「ADHD」「LD」という、ある種の専門用語が日常的に使われています。様々な場面での支援についても以前と比べると進んできました。こういう時だからこそ、「発達障害」がある子どもを支援する前に、支援技術に頼り切ってしまうのではなく、「発達障害」について改めて考える機会となるようなお話をさせていただきたいと思います。

担当教員 文学部国文学科 教授 宮内 洋

アジア舞踊の近代化とオリエンタリズム

開講日時 9月16日(土) 14時40分~16時10分

 しばしば「最も古く原初的な芸術」ともいわれる舞踊は、国や地域を問わず、20世紀に入って急激に変化・発展しました。その大きな引き金が、19世紀から欧米各国で開かれた万国博覧会です。珍しい「オリエント」(アジアや北アフリカ)の踊りが紹介されると、欧米で「オリエンタル・ダンス」の流行が起こり、それが現実のアジアや北アフリカでの舞踊にも影響して来るのです。西欧・アメリカ・日本・インドの舞踊の歴史を横断しつつ、この経緯を辿ってみましょう。

担当教員 文学部美学美術史学科 准教授 武藤 大祐

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