各人が各人の関心のもとに、問題を追究し、学び、深める。 自分をめぐる世界を知り、世界とつながるために。
今後、社会はますます複雑化し、世界の中で生きてゆくためにはいよいよ堅固な基盤が求められることになるでしょう。今この日本に生き、学び、成長してゆこうとしている私たちにとって、日本文学専攻はまさにその基盤を作り上げる学問分野です。自己の知性と感性とを支えていることば、日本語とはどのようなことばか。そのことばの高度な達成であるところの文学のありさまとはどのようなものであったか。それらと歴史的に深い関係を持つ漢文学のあり方とは。また、世界の側から日本語のあり方を眺めたとき、日本語とはどのように見えるものか。――日本文学専攻の研究は、これらすべての問題を研究課題としています。
各人が各人の関心のもとに、これらの問題を追究し、学び、深め、その成果並びにそれによって培われた力を社会に還元するのだという意思を持って、研究に専念することを期待します。